【ある既婚者の恋】出会いと初デート

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  • このトピックには4件の返信、2人の参加者があり、最後ににより2020/01/24 8:28 AMに更新されました。
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  • アバターAyano

    不動様、よいコンテンツを感謝いたします。
    ある女が数カ月前より勉強させて頂き、またたいへん救われておりますことを、お礼申し上げます。
    現在進行形の、わたしには手に余る、しかし誰にも決められない事態について、ただ自分の整理のために、生活のバランスのために、とりとめもなく、書かせて頂ければ、幸いです。
    他に書く場所も、相談できる場所もないものですから、お許し頂けましたら、有難いです。

    たいへんな長文、主観、恥ずかしいものです。

    ある夏の始まり、とても蒸し暑い夜でした。
    さる著名な方が主催する勉強会の後の懇親会にて、やけにじっとこちらを見てくる男がいました。
    大きな目でした。身の置きどころに困る居心地の悪さと、悪い気がしないような不思議な心地でした。怖いような、捕らえられてしまうような、それが嫌でないのはめったにありません。

    となりに距離をつめて来た彼は、汗の匂いが悪くありませんでした。他のすべても惹かれるものがありました。

    『仲良くなりたい』

    そう言ってぐいぐい話かけてきました。渡された名刺を見ると、Aという名前と、まともな勤め先が書かれていました。
    すこしの気難しさと才気が同居する顔立ちでした。個性的で魅力的でした。
    わたしより7つ上で、学歴も結婚していることも、子どもがいることも正直に言ってきました。
    こちらも結婚10年で、子どもが2人いることを伝えました。
    気にしないし関係ない、とAは言いました。たいへん呆れました。貞操を守っているこちらよりは、男なのだから遊んでいるのでしょうか。

    顔を寄せて穴が空くほどこちらを見、褒めてきました。初対面で褒める男など軽薄としか感じませんが、汗の匂いと髪の匂いが異なり、それぞれ悪くない気がしました。
    声も悪くない。
    わたしはすっかり落ちつきを無くしていましたが、何回か参加して若い学生にも知り合いがいたので、中年がみっともない真似をするのはよくない、となるべく毅然とまともな距離感と話題にもっていこうとしました。

    その一方で、おそろしく理想的だ、と内心の悪魔が囁くのが聞こえました。

    この方は、家庭がありながら、遊び方を心得ているのだろうか。
    幸いこちらを気に入ってくれて、しかも、普段なんの接点もない。身元も悪くないようだ。
    お願いしたら、遊んで下さるだろうか。

    5歳年下の夫とは、性的にも接点はあったものの、その頃、仲が冷たくこじれていました。

    手をとられ、二次会に行くよと強引に誘われましたが、その場では、ほとんど逃げるように駅へ帰りました。3回までしか誘わない、今日が1回めだと言われました。周りが聞いているのに、ずいぶん積極的なものだと、肝が潰れそうでした。
    家に帰って、子どもの寝顔にほっとし、寝かしつけてくれた夫に感謝し、その匂いに安心しました。
    愛情は、まだ残っていました。
    そして、決意しました。

    次の日、夫を送り出し、子どもたちを小学校と幼稚園に送り出し、すっかり家事を片付けたあと、昼過ぎに、清水の舞台から飛び降りるつもりで、Aさんにメッセージを送りました。
    電話してよいでしょうか、と。

    じき、40になる。女性として終わっていく。
    本当は3人めが欲しかったのに、夫相手にその気になれないのは、とても深い悲しみでした。

    転勤を機にわたしは仕事を辞めていたので、まずは環境が整うまで、仕事の責任が増えた夫を、支えようとしました。
    夫は、だんだん気を使われることが当たり前になってしまったようでした。
    知らない土地でストレスを抱えながら頑張っている子どもたちを、受け止めるというより、些細な振る舞いに当たりがちになってしまいました。

    若いころ、真面目に身持ちも堅くいたため、男性経験は清い交際しか積みませんでした。
    20代半ばに、世間に染まっていない若い学生と、わりあい幸せな交際期間を経て結婚をしました。
    わたしは夫しか知りません。
    若い頃に遊んでおけば、年上女性の魅力や余裕の引き出しがいつくもあったのでしょうか。
    男のイライラを、もっと懐深く受け止める余裕があったのでしょうか。

    周りの小学校や幼稚園のママ友たちが、若さだけではなく輝いていました。見習わなければ、やはり仕事だろうか、と医療系か保育の資格を取りなおそうとしていたところでした。
    幼稚園や小学校で役員などをなるべく引き受け、知り合いを増やし、ひと通り子どもたちが友だちに不自由がないようになっていたのもありました。

    なぜ、それと同時に、道を踏み外さなければ、という考えが、急に強固に心に根を張ってしまったのか。

    周りの女性たちも多少の不満は明るさや頑張りで乗り越えながら夫と仲良い方たちばかりで、やむを得ない事情で離婚した方はおられるものの、不貞など、一度も見聞きしたことはありません。

    それとも、わたしが知らないだけなのか。

    破ったことのない貞操を破ると考えるのは、ひどく恐ろしいことでした。

    露見したら、愛しい子どもたち2人とも、そして心の底で優しかった頃に戻ってほしい、と願う夫ごと、付き合って4年、婚姻期間の10年が崩れさるでしょう。

    夫の苛立ちが、自分にも原因があるのではないか、とわたしは恐れていました。どこかに、もの足りないところがあるから、家庭で安らげないのではないか。
    だが、それが何か分からない、その、苦しさ。夫も真面目で、おそらく自分しか知らず、浮気もしていない。

    そう、今は、、。

    いざ携帯から昨夜のAさんの声を聞くと、自分の愚かしさに声が出ませんでした。
    たまらなく恥ずかしかった。
    こなをかけられてその気になって、相手は、昨夜の平凡な年増など、忘れているに違いありません。彼の周りには自立した華やかな女性が多くいるに違いありません。
    消え入りたい心持ちがしました。

    『お忙しい中、お時間をとって頂いて、ありがとうございます』
    『ずいぶん堅いね笑。いいよ、用件言って』
    『あの、ほんとに、ご迷惑でなかったでしょうか』
    『ぜんぜん迷惑でないから、嬉しいよ』
    『あの・・もし、できたら、お会いして、いただけませんか』
    相手が、すこし、重く黙ったのを感じました。
    心臓が口から出そうでした。

    『なんで会いたいのか、理由言ってくれないと。したいこと、言ってくれないと』

    『、、、。』
    『はっ、言えないよねー。食事か?』

    わたしは、ほっとしました。
    そうでした。知らない人に何ととんでもないことをお願いしようとしていたのでしょう。
    わたしは家庭で悩んでいて、それを解決できないでいるのですから、異性で家庭を持ち、年上の相談相手が見つかったなら喜ばしいに違いありません。
    すこし声が弾みました。

    『ええ、あの、よかったらケーキの美味しいお店でもお探ししますから、お茶でもして、相談に乗って友達になって頂け』

    と、話をさえぎって、低くAさんがはっきり短く言いました。

    『抱くぞ』

    『・・はい』
    わたしは気圧されるように、吐息のように恭順しました。息を飲み、それが深い部分の望みであったのを感じました。
    Aさんも、後から聞くと、なぜそこで、そう言ったのか、わからないそうでした。仲良くなりたいことと抱くこととは、この電話まで、とくに結びついていなかったそうでした。

    笑い話のようですが、たったひとことで、わたしの精神に首輪がついたようでした。
    この方に抱かれるのだ、と深い部分で暗示にかかってしまいました。
    増えていた体重がすっと5キロ落ちました。

    約束しても子どもの病気などがあったらキャンセルになってしまうことと、任されている部分の家計に余裕がないので、会う時のお金はAさんにお願いしなければならないが、将来仕事を始めたらこちらも持ちたいことをお願いしました。問題ないよ、と言われたので、ほっとしました。

    『ところであやのは感じやすいか?』

    SNSで見る限り、Aさんは仕事や地域の方たちとの繋がりを大切にされ、真摯に相手を尊重した会話をするまともな方に見えました。
    賢そうな息子さん、知的な奥さまを見て、罪悪感から頭痛がする毎日でした。奥さまは、Aさんよりさらに7つ上と伺っていたので、50代前半のようでした。

    仲睦まじい写真の数々、とくに息子さんへの優しい眼差しを見て、なんてAさんはセクシーなのだろう、と感じてしまうのを止められませんでした。

    この方に抱かれる、と考えるだけで、夫の、イライラスイッチが入ってしまい、厳しくねじり上げてくるような怒りも、心の余裕を持って対応でき、たいへん感謝できました。

    『僕は身体が硬いから変わった体位はできないがいいか?』

    なのに、なぜ、こちらへ来るのは性的なメッセージばかりなのか。

    心底、からかわないでほしいと訴えても、関心があるから送るのだ、強く求められていると感じた方がよいと言われる始末。
    軽く見られすぎていると悲しくなり、ほとんど返信しませんでした。

    『あやのはベッドでの嗜好はどうだ? 教えてくれ』

    約束? したのだから、一度は踏みこえなければいけないが、扱いがなぜ悪いのか。
    遊んで終わりにするには、そんな男の方がよいのかもしれない。
    遊ぶと決めたものの、緊張と罪悪感でぐったりし、メッセージが来ることにもびくびくし、やはり向いてない、と思いました。

    あやのは、もっと自分を出してもいいと思う、と言われました。

    一回めのデートは美術館でした。
    誘っておいて、あまりにも怖気づいてそうしてもらいました。
    ただ男性と2人で公共の場所で時間を過ごす、夫の転勤前までは子どもを保育園に入れて働いていたにも関わらず、10年そんなことをしていなかったわたしには、それだけでもずいぶん勇気のいることでした。

    当日、美術館のチケットを相手が買ってくれたことに感動しました。

    まだ美術館は開館前で、さほど多くないものの入場待ちの列ができていました。わたしはずっと重苦しかった気持ちが少し薄れたようで、なんだかウキウキしてしまい、Aさんに話しかけるうちに、だんだん距離が側に寄ってしまいました。Aさんは少し憮然として、わたしの耳元で小さく言いました。

    暑いから、離れて。

    びりっ、と雷にうたれたようでした。わたしは恥ずかしくなり、しおれて一歩距離をとりました。そのまま言葉も出なくなりました。なんで来てしまったのでしょう。相手はちっとも楽しみでなかったに違いありません。入場までの数分、コキュートスにいる心持ちでした。

    開場時間になり、入り口が開かれると、
    ぐいっと、Aさんがわたしの手を肘まで取って引きました。そのまま中に引かれました。

    『どうされたの、先ほど、離れてと』
    『暑かったのは嘘じゃない。反応、面白いね』

    涼しく暗い美術館の中はすぐ汗がひきました。Aさんは、驚くほど、心地よくエスコートしてくれました。
    こちらのペースに合わせて歩いてくれ、人混みから上手に壁になってくれました。わたしが観たい絵の場所ではわたしが歩き出すまで待ってくれました。始終、ちゃんと鑑賞できているか、気を使ってくれました。休憩のペースも考えてくれました。
    ずっと手を握られて、ずっと指を絡めてくれました。

    身をかがめてケースを覗き込んだとき、指や手のひらだけでなく、半袖から伸びる前腕の内側が絡んだとき、あまりにも、肌が合うのだろうことを、お互いに実感しました。思わず、似たタイミングでため息をつくほどに。お互い、触れあわせた指に力が入り、そして、Aさんの指輪に指が絡みました。細く硬い感覚に、気が遠くなりました。

    ずいぶん悪い男と思っていましたが、本当に悪い男は、酔わせてホテルに連れこもうとします。若いころは何度も車を降りたり、はねのけて帰ることもありました。

    午前中の美術館だけのデートに応じ、実際の扱いから、軽薄でも悪い男ではないのも感じていました。
    この方は、お腹がとても空いているのかもしれない、と勘めいたものが言いました。

    まだ男ざかりの時期に、奥さまとのセックスレスに直面しておられるのかもしれない。すこし、長くしておられなくて、気がおかしくなっておられるのかもしれない。男性はなさらないと、辛さは女性に想像がつかないと聞いたことがある。

    それ以上に、あまりにも、息のしやすい方でした。引っ越して以来、息子たちが寂しくないよう自分が家族を守らなければ、夫からも、子を守らなければ、と張っていた気が緩むようでした。
    何が合うのだろう。本能が、この男がいい、と叫んでいるような・・。

    あまりにも・・

    素晴らしいひと時でした。
    併設された簡易なカフェでアイスコーヒーを頂き、
    びっくりするほど、大胆なことをAさんへ伝えました。自分の行動が予測がつきませんでした。

    『とても好きになってしまいました、あなたと、一緒に、いたい。泊まりは、だめでしょうか』

    美術館デートの直前に、夏休み中、夫の出張に行く日の午後、子ども2人を預かる申し出が実家からありました。
    まさに神か悪魔の采配でした。
    わたしが本当に身軽にひとりになれるのは、下の子どもが生まれて4年半、初めてのことでした。

    泊まりを提案したのは、一日一緒にいれば、素が出て、本当に合うかどうか、相手も、分かるだろうと思いました。

    『いいよ。24時間空けよう』

    カフェのひと気のないスペースで、そっとキスされました。肉厚な唇をそっとつけるソフトなキスでした。柔らかな舌がほんのわずか触れました。

    頭を撫でられて、中学生みたいなのも悪くなかった、次も悪いようにはしないから、安心してくるといい、と言われました。

    アバターAyano

    【初めての日】

    美術館の2週間ほどあと、24時間のデートが始まりました。

    わたしはやはり途中で怖気づいたのですが、Aさんは、今日はわたしを逃すつもりはないようでした。

    まだまだ外に居るだろう、何かあるとしても寝る前だろうと、少し心に余裕を持とうとしていたのに、Aさんは、早めにチェックインするが、荷物を置きに行くだけではない、心の準備をするように、促しました。

    『あやのの、本当に嫌なことは、しない。そこは、安心していい』

    午後早い時間に宿に腕を引かれて部屋に入ると、Aさんはゆっくり髪をなで、キスしました。緊張でがちがちのわたしから、少し強引に服を脱がしました。
    背中や肩や腕や腿をなでたり、さすったり、抱きついてみたり、Aさんは押さえきれず嬉しそうに言いました。

    『すべすべだ、ほんとにすべすべだ、もっちもちだ、思った通りだ!』

    もちもち・・気が遠くなりそうな恥ずかしさでした。

    Aさんの肌も吸いつくような触りごこちでした。
    わたしは、カーテンを閉めても、なお日差しの入る部屋に、Aさんに肌を見られないように、Aさんにくっついて離れないで、羞恥で身を固くしていました。その様子を見て、
    『最後にシたのはいつだ?』
    わたしは正直に答えました。
    『あ、あの、・・昨日、です』
    出張前の夫が行きがけに欲情したので、務めたのです。Aさんの効果は本当に感謝しなければならないほどで、最初の出会いと電話からひと月過ぎていましたが、夫は、痩せて最近綺麗になった、とわたしを褒め、以前よりわたしを求めるようになっていました。Aさんに抱かれるなら、とハイジニーナの手入れをしたら、夫が、つるつるのIラインを喜んでくれました。

    『は?! ちょっと待て、なんで僕とこんなことになってる』
    『懇親会や、美術館で、あなたを、とても好きになってしまったから・・』
    少しAさんは困惑したように気難しげに視線を左右に動かしました。
    『◯◯さん(夫)とのことは、隠した方がよかったですか?』
    『いや、昨日、それ自体はもえる・・が、もっと、こう、あやのも、性欲を解消したいのかと思ってた』
    『性欲? 解消?』

    『・・したい気持ちは、しなければ絶対収まらない』

    わたしはきょとんとしました。
    Aさんが仰ったのは、わたしをこれから抱く理由そのものと、家族を大事にする既婚男性としての哀しみでした。
    Aさんは当然奥さまを愛しておられました。
    (ひとり息子の妊娠から、レスになられたと、後から聞きました)
    ですが、Aさんは女性をどうしても必要としておられました。

    彼の、人を悪く言わない控えめな言い方を、すぐ理解するにはわたしはあまりにも子どもで、

    好きな人として、解消になる人など、いるのだろうか、などと考えていました。

    Aさんは、呆れた目でこちらを見ました。

    そして、ベッドにどさっと寝転がって、

    『好きにすれば?』

    と若干投げやりに言いました。

    せっかく人生で2人めの男性なのに、何か違うことを期待していたのに、なんだか拍子抜けしてしまい、悲しくなりました。性欲が底なしとでも思われたのでしょうか。

    嫌われてしまったのは息苦しいほど辛かったですが、最後の一回にしろ、せめて、よい思い出を持ち帰って頂きたい、せめて、気持ちよくなって頂こうと、尽くさせていただこうとしました。

    ゆっくり髪を撫でて、髪の匂いを嗅ぎました。
    これが最後かも、しれないと思うと、この人の肌を記憶に留めたいと切なくなりました。
    眉をなぞり、額にキスし、髪をなで、ゆっくり首筋に唇をはわせました。肩をなで、腕にキスし、指を口に含んで舐めました。胸を舐め、Aさんの気持ちよさそうな声を嬉しく思いました。そのままお腹に降りるか、背中にキスするか迷ったときに、

    『ちょっとくすぐったい・・かな。していいんだが・・』

    せっかちに、性器を促されました。
    わたしは、表には出さなかったものの、内心、すこし、かちんときました。

    性器をゆっくり手と口でしごき、先の大きな部分とその下の段差を唇と舌でマッサージしながら吸引しました。

    『僕はフェラ苦手だから口なんかじゃ・・えっ、あっ、まっ』

    それから亀頭が口蓋部分にあたるように出し入れしました。夫ならちょうど喉をかすめる程度ですんなり根元まで入りますが、Aさんは気をつけないと、大きく口を開けて先を含むだけでも歯が当たってしまいそうでした。
    先の熱さと弾力が口の中いっぱいに広がります。先は丸く、口の天井を占領します。鈴口からあふれ出るぬるぬるした液の味も悪くありません。

    『ちょっ、思ったより、』
    『じゅぱっ、おいしい・・です』

    一度抜いて差し上げれば、この方もすこし落ちついて、性だけでない、全人的な話もできるかもしれません。

    奥さまも、しないにしろ、定期的に射精に携われば、Aさんはこんなことをせずにすんだのでは、と自分を正当化するような考えを持ってしまい、そんな自分がいやで、没頭しました。

    まったく入れないで抜いてしまうのも可哀想かと思い、またがって、なるべく見せながら、

    『す、スト、あのね、』
    『先っぽあついですね・・』

    かなり大きい屹立した男性器に手を添え、女陰の割れ目に上下し、濡らし、導いて、亀頭部分のすぐ下まで入れ、膣をぐっと締めて亀頭を出し入れするようにしごきました。少し痛かったですが、最後かもしれないと思うと、じつはすこしは入れてみたかったのです。

    『・・待て、出てしまう』
    『それは困ります・・お口だと、イカない? でした?』
    『あっ、まて、』

    安全日でしたが、怖かったので、抜いて、そのまま口をいっぱいに開けて喉に当たるまで差し込みました。喉の奥まで当てても、(そんな経験は初めてで、おえっとなりそうでしたが、不思議と喉の奥に丸くあたり、形のせいか、嫌ではありませんでした)根元がすべて口内に収まってないのに驚きながら、長いストロークで上下になるべくスピーディに唾をためて吸引し、いよいよじゅっじゅっと根元から精があがってくるようだったので、先っぽを吸い舐めしながら幹を上下に手でしごき、いよいよ近づいてきたので、唾と鈴口から溢れるものでぬるぬるにして亀頭の段差を全体を包むようにしながら優しくしごきました。
    発射されたものを口で含んで受けました。
    そして、初めて、精液を美味しいと感じました。おもわず、飲んでしまいました。

    性器に触れてからは5、6分だったでしょうか。
    まあ、そのようなものか、と思いました。

    『落ちつかれましたか?』
    にこにこして聞きました。

    Aさんは、横たわったまま、両手で、顔を覆って、

    『ひどいー』
    と言いました。

    よかったよ、と言われると思ったので、面食らいました。

    Aさんは上体を起こし、大きな目でわたしを見すえ、あやのは何しに来たのだ、ひどい、ともう一度言いました。

    わたしは、間違ったのでしょう。
    何が良くなかったのでしょう。絶望的な気分でした。
    というか、普通は男性がリードするのではないでしょうか。

    Aさんは、放心して無防備にぺたんと座ったわたしのへそ下に、ぐっ、と指を押しつけました。

    『決めた。これからはぜんぶ、あやののここに出す』

    すこし理解するまで時間がかかりました。

    Aさんは、たしか40代後半にさしかかっておられたような。

    夫は30代半ばでしたが、学生の頃から一度すると、2日は空けないと精子がたまらない体質でした。夫しか知らないわたしは、すっかり油断していました。

    『あの、まさか中出しなさると、ん、んんっ』

    固まっている間に押し倒され、足の間に強引に身体を入れられ、動きにくいよう固定され、抱きしめられ、濃厚にキスされました。びっくりしました。Aさんの精液を飲んでいるのをAさんは分かっているはずです。

    『お願いです、せめて口をゆすがせてください』

    『だめだ。下も舐めていいか』

    『いやあっ。下は、本当にだめ、朝シャワーをあびたきりで汚いのっ!』

    『あやのは舐めた』

    『だって、男性は違う』

    『そんなことはない』

    押さえつけられ話す合間に唇を吸われ、唇を上下丁寧に唇でつままれ、口を開かされてたっぷり舌を吸われました。歯ぐきも、歯の裏も優しく丁寧に舐められ、舌でつつかれました。舌は柔らかく、熱く、唾液の味がしない筈なのに美味しいと感じました。髪の匂いとを愛おしそうに嗅がれ、耳を嗅がれ耳の穴を丁寧に舐められ、耳の後ろを嗅がれ舐められ、羞恥で火が吹き出そうでした。

    『・・お風呂・・に』

    『だめだ。終わった後ならいい。いい匂いだ。あやのは、中は感じやすいか?』

    唇や口内をまるで食べられるように味わって頂いている中、ずっと、肩を押さえつけられたまま、Aさんの熱く屹立したものが生の粘膜のまま直接股間に押しつけられ、こすられていました。わたしからあふれるものが、Aさんの大きくて先の丸みをおびたものを、滴らせ、滑らかにしていました。Aさんの先から出てくる潤滑油も多く、秘所の周りに塗り込まれたり、私の入り口にいくらか押し込まれたりしていました。

    『だいたいあやのが、何度メッセージしても、僕の質問に答えないからだ。どういうやり方が好きか、どういうことが好きか、何度も聞いたぞ』

    『だってそんな・・答えられるわけが・・』

    Iゾーンのお手入れのため、熱い弾力に富んだ亀頭の、外陰部にぬるぬるこすりつけるような動きも、
    大陰唇をめくるような動きも、
    小陰唇の内側の密着をすくいとるような動きも、
    膣口にとぷんと沈ませ上下にわざとひっかからせているのも、
    鈴口を膣口付近にじっとあて振動させるのも、
    入り口を探すように圧力をかけて、探しあててとめるのも、
    熱い幹の裏側全体的を局部にゆっくり上下させるのも、その幹の血管や隆起も、敏感な皮膚や粘膜で直に感じとれてしまい、だんだん痺れるように、意識が遠のくように、身体の奥底から、開かれていくようでした。

    『あの、今日は、もう、・・その、白いの・・出ません・・よね?』

    『どうかな、出来そうだ』

    『えっ、ええっ?!』

    男女の営みは、清潔にしてから、と思いこみすぎていました。唾液や、汗や、性器から出る体液が粘膜で交接し換わされる喜びを、そしてそれが嫌でない相手と出会えた本能の歓喜を知りました。

    『なんでそんな驚くんだ。嫌か』

    『いや・・ではありません・・でも・・』

    『これから、あやのには、ずっと、本来出すべきところで出す。もうそこは決めた。口は嫌だ』

    頭が甘くもやがかかったように痺れ、本当にまともな思考ができず、手足に力が入らず、抗えませんでした。いざとなって、嫌なら、さっと服を着て部屋を出られるものだと疑っていませんでした。
    口は嫌、と言われ、わたしはしおれました。

    『ごめんなさい・・嫌な方がおられるなんて・・』

    『謝らなくていい、されてみて分かったから』

    『あの、でも、・・すぐ、復活なさるなんて、・・』

    また、これほど濡れたのは覚えがないほどでした。いともたやすく、男根を、Aさんの意思次第で、今にも喜んで頂くばかりのはしたない格好と状態にされており、そんなことも、ようやく気づくありさまでした。

    『僕もすこし驚いてるが、あやのに喧嘩みたいにふっかけられたからかな』

    いささか興奮しておられたのか、それとも今までの女性が刺激に強くておられたのか、こちらが年のわりに本当に弱く敏感なので、男根の外陰部への刺激に、女陰の上の方がかすかに痛みを覚えはじめていました。ですがもうはっきりと、ぬちゃっ、とかぬちゅっ、と音がしながら蜜壺から滴っていました。Aさんの鈴口からの体液と混ざり合っていました。Aさんの髪の匂いや吐息を嗅いでいるだけで、とめどなく愛液が溢れてくるようでした。

    この方の肉棒を受け入れるべきなのだ、と本能が屈服しているようでした。

    本当は迷っていました。夫がいるのに、他の男を心から好きになり、抱かれてしまってよいのか。それで、無意識に、急いで射精させにかかってしまったのです。大人しくなったり、こちらに関心を失う雄だったら、今日は襲われないで済むだろう・・。

    『えっ、そんなつもりは・・あの、・・あの、・・こわいの・・』

    『ちゃんと聞くから、なにが怖いか言った方がいい』

    Aさんは、わたしの目を見て、耳をわたしの口元に近づけました。
    Aさんは腰の動きもとめました。男根は膣口にあてがわれ、固定されながら、呼吸に合わせてゆっくりと振動していました。すっかり、だらしなくもひくひく動くわたしの下の入り口に、強い力ではないものの、いくぶん亀頭が深めに接し沈んでくるのを感じました。

    わたしはああ、と息を吐きました。股間から背筋に甘く電気が走り、視界がふわっと霞みました。

    Aさんはわたしをなで、先を促しました。

    『・・わたし、◯◯さんと妊娠のときしかゴム外してしたことないんです・・だから・・その、ナマは・・あの・・今日は大丈夫かもなんですが・・心配で・・これからずっとなんて、頂いたら、・・できてしまうの・・あなたこそ、お困りになりませんか』

    Aさんの言葉は、抱くぞ、にしろ、ここに出す、にしろ、なぜこれほど、こちらを縛っていくのでしょう。
    聴いて下さったあと、Aさんは即答しました。

    『産んでいいよ』

    『・・なんて、・・ひどい、そんな、遊び人な、避妊は女性まかせなんて』

    『遊び人? セックス、あやのの方がしているのに、口が悪いな』

    こんな魅力的なAさんを女性がほっておくわけがない、と思い込んでいました。自分に来た、ということは、他の女性にはもっと行っている、と思い込んでいました。また、妻は、普通は夫の性の面倒を見ているはずだ、とも。

    『・・なさって・・ないの?』

    Aさんは答えませんでした。ぐっ、とすこし怒ったように、Aさんの腰が進みました。何もつけていない大きな熱いものが、とうとう陰唇と入り口の粘膜を分け入ってぐぐぐっ、と侵入してきました。柔らかさと弾力に富む亀頭と、その下の逞しく硬い熱い太い幹が、押し入ってくるのです。

    亀頭は、まだしも、にゅぷ、とか、にゅるん、というように入ってくれましたが、幹は、そうはいきませんでした。

    『あっ、あっ、い、痛いです・・。Aさん、あの、お願い・・。おおきすぎる・・。ゆるして。もっと、ゆっくり・・』

    『痛い? 僕にあんなことをするわりに、ずいぶん、うぶな反応だ。10年以上、ずっとしてるのにか』

    『あっ、あっ。ああ・・』

    もう喋れませんでした。
    Aさんはけして乱暴ではありませんでした。膣内に肉棒をゆっくりと進めて下さっていました。けれど、Aさんの思う普通より、わたしはこなれていませんでした。ほぐれていない身体の奥や中心を押し広げられる感覚に、息がつけませんでした。未熟な、女としてはまだまだ硬く狭い膣壁が、Aさんが進んでくるにつれ、ほんとにめりめり音がするようでした。Aさんは、巨根だとか缶コーヒーというわけではありませんが、じゅうぶん大きくておられました。
    ごく標準であろう、13.5cm、胴が3〜3.5cmである夫より、長さも3cm以上、直径も1cm以上大きいのです。とくに、根元の太さはしっかりとしておられました。膣壁の感覚は、出会ってから14年、すべて夫に合っていました。

    大きいからいきなり感じる、というようなことはわたしには生じませんでした。いちから、センサーのまったくない暗闇を熱い鉄の棒でこじ開けられているようでした。ものすごく入り口が大きくひきのばされているのはわかりました。中はとても奥の方まで進んできているようですが、あまり分かりませんでした。ただとてもお腹の奥に圧迫感がありました。

    Aさんの止まらない男性的な興奮を全身と中心で感じ、それを受けとめるのは、嫌ではありませんでした。

    Aさんが好きで、心からしたく、しかし自分からはできなかったので、身体の痛みを打ち消すほど、本能が喜んでいました。

    Aさんの背中に足を回してしがみつき、喘ぎました。少しスローになったときは、両手でAさんの首すじや髪や肩口、頰や耳、胸をそっとなでました。たくさんキスをしました。幸せでした。途中で上にされました。長いこと上にされました。あまり動かないように、とたしなめられました。意味はよく分かりませんでしたが、なるべく言う通りにしました。

    『こちらをいかそうとしなくていいんだ。終わらせようとしなくていい。味わうんだ』

    こんなにも大きなものでパンパンで苦しいのに、入り口もぎちぎちに開かれひりひりしているのに、襞のどこかが擦れてしまい痛いのに、難しいことを仰るものだと思いました。

    途中、夕食のために休憩し、風呂に入りました。
    ぼうっと上気したまま、化粧を直し、Aさんに寄り添ってディナーを済ませました。ろくな会話もできませんでしたが、女性として、けだるくも満足し、喜びに満ちていました。ずっと、Aさんのものが膣に入っているような錯覚が起こっていました。

    部屋に戻って、お互いに優しく触れました。すれ違ったり、荷物を入れ替えたりするときに、相手の身体のどこかに手を添えて触れました。Aさんはこちらを労わってくれました。休憩していても、お互い自然と側に寄りました。離れているのが寂しかったのです。互いの肌が心地よく、腰や肩や背中に触れるたびに、とろけるような心もちになりました。

    子どもを預かってもらっている実家への電話のときも、別室などあえて行かなくてよい、ここで電話するとよい、とAさんは机でパソコンで仕事をしておられ、自然と聞いておられました。

    Aさんの作業に区切りがつくと、また、脱ぐよう促され、時間をかけて肌を合わせ、優しく抱かれました。

    舌をそっと合わせながら、口の中をたくさん舐めたり吸ったりしながら、下からわたしの腰を押さえ、中を探るようにさまざまな動きをされ、時間をかけて、とうとう、Aさんが2度目に、気持ちよくなって下さいました。

    射精の脈動をはっきりとわかるまではいきませんでしたが、膣奥と子宮という女性器が、Aさんの、長時間直に接して下さった男性器によって、性交の際に初めて意識され、深い満足と喜びを覚えたようでした。
    本来出すべき場所、という暗示が効いたのかもしれません。

    夫の一か月分全部合わせたより、Aさんがその日わたしをこじ開けていた方が長かったのは衝撃でした。
    Aさんの大きい丸めのソフトな形の亀頭が、わたしの未踏の奥を彼の形に抉って下さっていました。他の誰にも届かない秘所に、Aさんの形をこれからも受容し覚えこまされていくのだと分かりました。

    まさに体内の奥底から惚れ薬が時間をかけてしみ込んでいくようでした。
    好きな男性の精液は、汚いものなどではまったくなく、受けとると歓びしかないものでした。

    終わってもずっとハグされて、そんな風に腕が暖かい人がいることを知りました。終わったら男性はすぐ身体を離して別のことをしたくなるのものと思っていましたが、雄としての嬉しさが溢れるまま、こちらを逃さないよう大事に思ってくれているが伝わってきました。
    本当にしばらくぶりの、少なくとも口に合う女性だったのかもしれません。
    霊長類のセックス、上半身のセックス。繋がってるのは下半身なのに、そんな言葉が脳裏をよぎりました。

    夫とは感じたことのない安らぎと安心感に満たされました。なぜ、これを10数年、夫から与えられたことがなかったのだろう。わたしも、夫に、与えていなかったのだろう。

    射精でない、ただの肉体の反応としての快楽追求でもない、単なる行為を超えた、肉体を通じて心まで満たし合うようなセックスを教えて頂けたことに感謝しました。

    好きすぎてずっとくっついて身を寄せると、お互いが毛布のようでした。

    疲労困憊していたので、寝るには早い時間でしたが、いつのまにか生まれたままの姿のまま、泥のようにぐっすり眠ってしまいました。
    明け方、また腰回りや肌を愛撫され、目覚めると、上になるよう誘導されました。

    身体はびっくりしており、長時間の肌を密着させる女性上位も初めての日だったので、すでに体重を支える肘も、膝も、笑っていました。上半身のうまい力の抜き加減はまだまだ遠いものでした。

    膣は濡れそぼっていたものの、硬めにとじていました。大きな肉棒を再び自分から迎え入れるのは痛かったですが、接することが嬉しくて、厭いませんでした。Aさんの精液を再び受け入れ留めることに、酔うような喜びを覚えました。最初から、苦しくても、途中で乾くということはありませんでした。受け入れているときは、奥からとめどなく蜜が湧いてきました。

    最後は、立ってベッドに手をつかされ、後背位で野性的に突いていただきました。感じたことのない太さと律動で、はしたなくも大きな声がでてしまいました。

    早朝頂いたものは、半日以上出てきませんでした。
    終わった後、ベッドにぐったり横たわるわたしを引き寄せ、腕枕してくださり、いつまでも肌で肌を味わい、体温を移しあいました。
    ゆっくり食事をするように、味わいつくして食べてくれるような、抱き方でした。
    手に入れたものを大切にしてくれているようでした。

    あやのは抱き心地がいい、セックスもとても丁寧だ、あやのがよいなら一生抱いてもいい、これからも都合をつけてくるといい、と言われました。

    美術館デートですっかり惚れてしまっていたうえに、あまりにも強烈な体験を刻まれ、家にいた時は一度きりでこんな怖いことはやめよう、と心底感じていたのに、翌月の約束をしていました。

    あの方の子どもが欲しい、と本能が叫んでいましたが、そんなとんでもないことを、と打ち消す考えの方が強かった。
    とても優しい方なのに、いったい何をお考えなのか、不安な部分も大きかったのを覚えています

    アバターAyano

    【最初は喧嘩ばかり】

    家庭がある身で、こんな関係など、終わりにしなければ、と常に考えていました。
    悩みすぎて体調を崩していました。
    頭痛がとれない日はありませんでした。
    ひと月が30日なら、デートしている数時間以外、常に体調がよくありませんでした。

    踏み越えたこと自体現実感がなく信じられませんでしたが、
    それを続けようとしていることも、理想的な男性だとのぼせていることも、
    辛いことでした。

    まだほとんど知らない方なのに、あまりにも惹かれるものがありました。

    匂いと外見と声とデートのエスコートと抱き方が最高で、
    しかし他をまるで知らないのです。
    そんなアンバランスがあるでしょうか。
    知りたい・・のに、遠慮のあまり知ることができない、そのツラさもありました。

    本能が会いたがってたまらず、一日中Aさんのことが頭から離れない始末でした。

    その後、秋口、大人向けの水族館での屋外デートのときに、
    なぜ時々ただのデートをしたがる、本心はしたいが、ポーズのためのいい訳なら不用だ、と言われたので、

    『美術館で手を握っていたのを気持ちよさ100とすると、挿入は2か3ですから、肌が触れていればセックスではないでしょうか。実際の挿入になぜ男性はそこまで重きをおくのでしょう』

    と言ったときの彼の呆れたような、ショックのような、笑顔が強張った顔、、

    10月、
    次、朝に待ち合わせし、行くよ、とホテルに連れ込まれました。

    最初に、15分ほどかけて性的な興奮のまま、騎乗位であやのにされたい、と促されるまま、彼を一度イかせました。

    それから、彼の腕枕で、お互いうとうとしました。
    目が覚めたとき、わたしはなんだか、まだ股間の奥がじんとうずくのを自覚しました。

    はしたないことに、わたしは最初に抱いて頂いた日のことが、強烈な基準になっていました。

    彼の大きなものが、まだ、ほしかったのです。

    最初の泊まりの日、午後から朝まで、夕飯や眠りを挟んで何度も抱きあってから、
    その10月の時は、4回目だったでしょうか。

    だいぶ慣れてはきていたものの、挿入が続くと、いろいろな場所を試して頂くと、奥や入り口になれない場所や大きさがあり、痛みが勝ることがありました。また、途中から、受け入れるので精いっぱいになり、あまり感じるということはなくなりました。

    それでも、彼のものを受け入れるのは、嫌ではありませんでした。

    最初の、3日も痛みが取れなかったときに比べれば、かなりこなれてきていました。

    それでも、痛みがなくなると、まるで彼を感じなくなったようで、不在が寂しいほどで、まるで処女のように彼を恋しく感じていました。

    手がすべすべで暖かくて、肌をなるべく密着させる体位ばかりで、キスと目を見るのが好きな、愛情と性衝動のまま、彼は長いこと、2回目を終わらせませんでした。

    わたしは、まだ満足されないのか、と不思議になりながらひたすら付き合いました。

    ときどき、へとへとになって、一緒にうとうとしました。

    まだまだ不安と緊張が大きかったですが、やはり彼の腕と肌の暖かさが嬉しいものでした。

    すこし苦痛は残っていましたが、彼のものが、奥まで入ってくるのがいやでなくなっていました。彼のものを膣に収めるのが本当に好きになってしまったようでした。

    インターバルをちょこちょこ挟みながら、うとうとしたりしながら、3時間過ぎたはあと、13時くらいまでは記憶もありますが、14時ごろから、実際の快感はまだまだでしたが、脳内は酔ったようになり、時間がとび、記憶もとびとびで、
    『ずっとしてたい』だの
    『終わらないで』だの
    『お願いします、いい』
    『おっきくて美味しい』
    『Aさんの入ってて嬉しい』
    『まだ、やめないでください。お願い、あとすこしだけ』だの、
    思い出すのも恥ずかしいことを、うっとり口に出して哀願していたのを覚えています。

    そしてようやく3回めの射精をしてもらったあと、身体が離れて、へとへとになって動けなくて、時計を見て時間に呆然としました。

    帰らなきゃと自分で決めてた時間を、回っていました。

    たいへんなショックでした。

    まさにはじめての酒の失態そのもの。

    まさか理性や時間がとぶとは。
    この年で。

    まさか、7時間半もあった昼間デート、食事くらい連れ出してくれるものではないのか、もっとこう、大人同士の関係ってやつは、なんかこう、高尚な教養が深まったりするものではないのか、、

    半泣きで走って逃げ帰りました。
    電車に飛び乗ってもずっと後悔に苛まされました。

    こんなことはもうやめよう、
    子どもたちのことを頭から一瞬でも忘れてしまったような、こんな恐ろしいことやめよう、
    と打ちひしがれながら、家のドアを閉めました。玄関で崩れて泣きました。

    立ち上がり、のろのろ靴を脱ぎました。子を公園や延長保育へ迎えに行って、夕飯を作らなければ。子の宿題と習いごとの練習をし、風呂に入れて歯を磨いて、ぽやぽやの暖かい身体と匂いに包まれて抱っこしたい・・。日常に戻りたい。

    化粧も崩れてさぞひどい顔をしてるだろう、何気なく目をやった上がり框の大きな姿見に、

    今まで見たことない綺麗な自分が写っているのが見えました。

    それまでも、行為の後、雰囲気が優しくなっていることを感じることはありましたが、

    はっきり自分に、はじめて色香というものを感じました。
    別人のようでした。

    Aさんに身体の奥芯を何時間も可愛がられたためでした。

    ああこれが、

    女性として男性に可愛がってもらうということなのか、

    男性に開発されていくということなのか、と

    また崩折れて泣きました。

    心配してかけてくれた電話で、性行為が怖い、怖すぎます、あんな、意識がエロスでいっぱいになる、意思がエロスで飛んでしまう、わけが分からなくなるようなことは当面いやです、日本人は中学生や高校生の時からあんないやらしいことをしてるのですか、みんな心がタフすぎますと泣くわたしに、

    どうしても怖くて全ホテルだともう来ないって言うなら、ただのデートや半分デートしてもいい、今後タイムキーパーすればいいの、クールダウンタイムがほしいの、扱い難しいね、と笑っていなす感じでした。

    『あなたは、まさか何かお薬とか使っておられるのですか。もしや、あなたの精液には何か媚薬のような入っているのではありませんか』

    『(失笑)
    あやのの感じ方が変わってきただけだ。原因は僕ではない』

    『あなたと肌を合わせ、あなたの棒でこのような事態になっておりますのに、原因があなたでないなんて、あまりにも人ごとな』

    『(笑いをこらえて)怒るな。身体の相性に関してはかなりいいと思う。僕も40代だ。相手がいないと三回できない』

    『あなたが、ただお強いから』

    『褒めたんだよ』

    『なんでそんなにたくさんなさるの』

    『いやか』

    『いや・・・・、では・・なかったの・・でも、当面は、いや・・』

    『わかった。僕も、自分がどこまでできるか試したのも悪かった。1回で満足はしてるんだ、これからは、2回目はあやの本位に使おう』

    たしかに、

    ほんとに、もう、二度とちょっとも抱かないと言われたら、困るのはわたしになってしまいました。

    その境界線を越えてしまったのを感じました。

    一度でもいいと思った、遊びを知らねば、と思った自分が愚かしい。

    遊びではなく、こちらにとっては、ただの本気でしかありませんでした。

    わたしがしているのは、ただの駄々で、男の懐の深さを測りながら甘えているにすぎないことはよく分かっていました。

    男性器と女性器の交わりが、棒一本の交わりが、これほどの深いものを見せてくるとは、考えたこともありませんでした。

    このままだと、男に女にされてしまう、という過程にいました。

    それは、怖いものでした。

    分岐点を超えてしまったのが分かりました。
    そして、それを教えてくれた男が、Aさんでよかったのでしょう。
    彼は家庭に困ることはしませんでした。
    会う時にはポーズではなく、自分の女性として扱ってくれました。
    わたしが他の家庭の女である状況は、気に入らなさと、かきたてられる材料になるのと、両方あるようでした。

    そのあとは、
    半分美術館にいって、半分ホテルで過ごしたりしました。

    勉強会の前に会うこともありました。
    会には魅力的な他の女性も多かったので、彼が社交を楽しむのに、嫉妬してしまうのが嫌でした。
    この立場で嫉妬深いなど、我ながら愚かしいことでした。
    でも苦しいことを正直に言いましたら、Aさんは笑って、同じ会で別の女など考えるのも面倒くさいが、そんなに心配なら、遠慮なく抜いていけば、酒を飲んだところで持ち帰られる欲もない、と言いました。

    『なぜそう、すぐ身体のことにするのですか』
    『水を飲まないで脱水症状が収まるか? 身体を無視する精神論を、なぜ性に当てはめるのか不思議だ。あやのが嫉妬するなら、僕を絞ればよい。現実的な解決策をしないのか』

    挑発にのってしまい、事前に1時間ほど可愛がられて彼の精液を体内に溜めたまま出席しました。
    たしかに本当に、嫉妬の苦しさを味わわずにすんでほっとしました。
    反面、いつの間にかずいぶん背徳を重ねる自分が怖くもなりました。

    それから、映画や食事など、ただ会うことを希望したとき、会っては下さいましたが、優しくして下さるのは1時間でした。わざとのように、1時間過ぎたら、つまらなそうに振る舞われました。帰らざるをえませんでした。冷たい仕打ちに感じて泣きました。

    性の絡むときはとても優しく、長い時間過ごしてもいつまでも慈しんで下さるのと対照的でした。

    8月に初めて泊まりで身体を重ねてから数ヶ月、12月の終わりに初めて、とうとう彼のもので膣内でイッてしまいました。
    夫でもイッたことは、ありましたが、
    なんだか、深さが比べようもなく違う感じがして、戸惑いました。

    その初めての感覚のあと、理性が甘くなってしまい、駅で帰りの時間が来ても、一緒に居たがってしまいました。

    怖いな、と仰って、きちんと帰りなさい、じゃあ、とすっと逆向きの電車に乗って帰ってしまわれました。

    向いてないことを感じました。
    若い頃の経験の無さからくる苦行でした。
    中学生のような気分のことを、既婚男性に向かって、40歳の夫も子どももいる女が言ったら、ホラーに決まっていました。

    でも、男性は出したら終わりですが、女性は受け取っているのです。
    割りきることは簡単ではありませんでした。

    こんな恐ろしいことがバレないうちに目が覚めてよかったのだ、深みに行かずよかったのだ、とこちらから連絡せずにいるつもりでしたが、
    Aさんは、終わらすつもりはない、既にしてある次回の約束を守るよう言ってきました。

    電車で帰るAさんの後ろ姿を思い出すだけで涙があふれてきてパニックを起こしそうで、もう夜にも会いたくなくないことも伝えました。

    『好きですから、感謝しているうちに終わりたいのです。いつまで続いたところで、どこに向かうわけでもない関係ではありませんか。わたしは奥さまやお子さんからあなたを奪うことや、支障がでることが嫌です。一緒に居られるとは思っていません。でも、好きなひとと一緒に居たい、そんなひとり身なら普通の気持ちが怖がられるような関係は嫌です』

    『たしかに帰った。でも帰さないと家が困っただろう。
    小さな子がいる家に母親を帰さないような馬鹿が好きか』

    『こんな時だけ、こんな時だけ、正しいことを言う、まともな母親は、夫以外を好きにならない、まともな女だったら、あなたとこんな風になっていない、
    だいたい、あなたは性欲を介してしか私を扱わない、性欲を介してしか尊重したりまともに話さない、わたしは誰かから何かを奪いたいわけではない、あなたになるべく普通に好かれたい』

    『何を吐き出してもいい、嫌いにはならない。不満は聞くから、言っていい』

    アバターAyano

    【女性としての開発/調教】

    1月には、すっかり、連絡がないと寂しくなってしまいました。
    朝晩どちらかひとことでもよいからメッセージがほしい、とお願いしていました。

    精神がすっかり依存してしまったら、あとは身体は時間の問題でした。

    12月にひどい喧嘩をし、もう会わないとも思いきったつもりでしたが、結局約束を守らなければ、と会ってしまった1月、

    話をしたかったのに、抗えず、抱かれてしまいました。

    一回、15分ほどで彼がわたしに中に下さるのですが、抜かれて休憩するインターバルで、ほんとに媚薬のように、身体の奥に染みていくのを感じました。それまでも、そう感じていましたが、さらに感じました。

    その後、上にされ、気持ちいいところを意識して動くようにじっくり促され、分からないなりに、膝が笑うまで、いろいろと動いたり、いろいろな場所をしめてみたり、緩めてみたり、慣れないことをしました。

    抜いて不在を感じるインターバルのたびに、体の奥に、じわじわと気持ちよさがたまっていくようでした。

    また、正常位で、ひとしきり手前や奥や、角度を変えて探られました。

    Aさんだけ届く奥の方に、気持ちよさがたまっていくのをじょじょに感じました。

    じんと痺れる、ほのかながら確かに熱い膣の奥の感覚にもじもじしながら、どうしていいか分からず、Aさんが掛けてくれた上掛けの中で、インターバルで横向きに丸まってふうふう浅く息をついていると、水を飲み終わったAさんが、掛け布団をはぎ、わたしを仰向けにし、ぐいっと、わたしの足を開きました。

    挿入を再開なさるのだろうか、とぼうっとした頭で身をよじりましたら、
    初めて股間を吸われました。

    『Aさん、そんな、・・あっ・・』

    初めての時に拒否して以来でした。

    完全に反応が遅れ、無防備でした。
    クリトリスを優しく舐めまわされ、吸われ、そっと舌をあてて振動するように押され、舌を固定したまま、外陰部をそっと振動するようにマッサージされ、すべてがあまりにもよく、高まってしまい、くねる腰を把持され固定され、また優しく吸って舐めまわされました。

    完全に目が潤んで、完全に無防備になり、完全に思考が止まりました。

    力が抜けたのがよかったのでしょうか、性器を口で愛撫して頂いたのは、さほど長い時間ではありませんでしたが、たいへん高まったまま、Aさんの肉棒を受け入れました。

    そして初めて、正常位でAさんの大きなもので、柔らかくなってきた膣の奥をこねまわされ、とうとう、とうとう、初めて膣奥でイカされてしまいました。

    クリトリスとは、感じ方が違うのだ、膣内でも、場所が違うと、感じ方が違う、よくされるときにいろいろな違いがあることが刻まれました。

    しがみついて、むせび泣いて、深く奥でイきました。
    本能がねじふせられるのを感じました。
    過去最高の男性に可愛がられてしまった、と。

    たった、お会いして半年弱で、女性としてこじ開けられてしまったのを感じました。この方が自分の男なのだ、と刻まれたのが分かりました。

    『あやのはゆっくりだな。会えるのが少ないのもあるが、積極的に最初から喜ぶか、2.3回で、よさが分かる女性が多かったよ』

    余韻でしばらく起き上がれず、強くぼうっとする私を撫でながら、Aさんは言いました。

    喧嘩したことを忘れたように、次の時間の約束をしてしまいました。

    2月

    二回とも、あまり長くない時間でした。まるで抱かれるために会ったようなものでした。
    寒いためもありますが、室内で裸で過ごすことが多くなりました。

    二月の後半、上になる騎乗位しか許してもらえず、下ろしてもらえませんでした。
    わざとなのに、逆らえませんでした。

    わたしの膣奥の、彼だけ届く、彼のための亀頭の場所に、非常に気持ちいい、もぞもぞしたところが現れていました。繰り返し、一定のやり方で、そこにゆっくり丸い亀頭を押しこむようにはめて、じわじわと引くと、あまりにもいいのです。

    恥骨をスローなリズムでAさんの腹にこすりつけ、外陰部の上の方、クリトリス周辺の気持ちいい場所と、中の入り口近くの気持ちいい場所と、奥のとんでもなく深い幸福感の湧く場所を、時間をかけて味わいました。

    いいところを探りながら、動くということを、とうとう分からされてきていました。

    そしてそうなったら、膣に蜜が溢れ続け、小さな本心からのよがり声も、腰も止まらなくなってしまうことを、体感しました、

    終わりたくない、いまぜったいに終われない、気持ちよすぎて、ずっと味わっていたい・・
    そんなことが、たった半年で、我が身に、起こるとは。

    Aさんは、一度先にイっていたのもあり、広いベッドに大の字でうとうとしてわたしの好きにさせていました。

    ときどき、中で少し落ち着きを感じると、幹のフィットを味わいました。でも奥の届き方がほんのすこし甘くなってくると、自然とAさんの乳首を舐めました。すると、Aさんのものがまた膣内で剛直さを取り戻します。何度もそうさせて頂き、しまいには没頭しました。

    もう少しでイきそう、ああ、イきそうなのに、という切ない気持ちよさが30分以上続き、よくてよくてたまりませんでした。

    ゆっくり長い時間をかけて、1時間以上休憩しつつ動いて、とうとう、とうとう、自分ではしたなくも腰を振って、Aさんにしがみついて、気持ちよさを味わいつくしながら、Aさんのものをぐぐっと奥におしこめて、達しました。

    長い長い、本当に止まらない深い声が自然に出ました。汗をびっしょりかきました。

    自ら欲望のためにはしたなくも動いてしまった恥ずかしさのあまり、しがみついてぽろぽろ泣くわたしを、やっと覚えてきたね、これからもよくなっていいよ、とAさんは優しく撫でました。

    Aさんは、その頃から、はっきりとわたしの排卵予定を聞き、その週も指定するよう言ってきました。
    理由を聞いても、本能には抗えない、と。仰るばかりでした。
    より、リスクが高まるのでは、と言ってみても、そんなことを言うなら、あやのと会っていること自体もリスクだ、と。
    わたしは深く葛藤しました。
    本能は最初からこの上なく、Aさんの子がほしいのです。
    でも、最悪は結婚が破綻し、今いる子ども2人も夫の実家にいくことになり、慰謝料に泣きながら、ひとりで子ひとりを育てることになるのです。もしくは、子どもが手元に残っても、3人をわたしひとりで育てることになる。経済的に、それのどこが子どもによい環境でしょうか。

    3人めがほしい、わたしは40歳になっていました。産む女性として、本当に、終わる、その生物としての葛藤がありました。

    結局、Aさんの提案を、心は納得しないまま、正直に日付けを公開し、受け入れてしまいました。

    4月
    その月は外でもデートして下さいました。

    ある日Aさんから、昼間、ドライブで花見の誘いがありました。

    わたしの方からは、外デートだとつまらなくされてしまうのが嫌で、外デートしたいのに、誘えなくなってしまっていましたので、とても嬉しいものでした。

    まだ寒く、晴れが続いたため、北の名所の桜は満開の見頃のまま保たれていました。
    ずっと手をつないで、山の由来などを聞きながら散策し、冷えた美味しい空気を吸って、よい気分でした。
    眺めのよい茶屋に入り、とても幸せで、とても落ちついていて、楽しみました。

    なのに、正直、わたしは、抱かれないと、物足りなくなっていることに、しばらく経ってから気づきました。
    何ということでしょう。
    淫らになってしまったことが恥ずかしくてなりませんでした。
    手つなぎデートの方がよいと本心で言った半年前の自分が、あまりにも子どもで、信じられませんでした。

    手つなぎの気持ちよさは変わらないのです。むしろ、彼に対しては、肌はさらに鋭敏になっているのです。

    なのに、挿入を、手つなぎの何倍も、好きになってしまっているなんて。

    たった半年で、なんと遠くに来てしまったことか。

    『手つなぎデートね』
    『・・覚えてるのね、いじわる・・』
    『いじわる? あやのは口が悪い』
    『ごめんなさい・・。だって・・手を・・つないでると・・』

    女性は、性的にある程度支配されて当然である、という態度をAさんはナチュラルにとっていました。気づけば、最初から。
    Aさんは、茶屋で他にもたくさんお客さまがいるのに、耳をよせて、囁きました。

    『もしかして、シたくなる?』

    人前で、なんということを仰るのでしょう。
    図星なのと、羞恥で、わたしは真っ赤になりました。

    『あやの、答えて』

    『ひとが、たくさんおられるのに、そんな恥ずかしいこと、言えません』

    囁くように、俯いて言いました。聞こえなければ言うのか、とAさんは笑いました。

    お願いします、次は、たくさん抱いてほしいです、
    と桜の下で言わされました。

    『外でも、短い時間でも、あやのがしたかったら、方法はあるんだが・・』

    帰りに、ひと気の無い駐車場で、頭や肩を撫でられて、わざとのように、ゆっくり官能的にキスされました。
    身体は完全に火がついていました。
    このまま、場所を選んで止めて、車ですることもできる、と仰いました。
    とても、どれほどシたくても、ご家族もお乗りになる車で、とんでもないことをする気にはなれませんでした。
    外で場所を選んですることもできる、と仰いましたが、何のことか、そもそも、あまりわかりませんでした。

    Aさんも無理強いはせず、火照った身体のまま、穏やかに帰途に着きました。

    その翌週、
    排卵予定の週でした。
    9月以来、半年ぶりに、朝から夕方まで、7時間全部をベッドの上で過ごしました。

    心の準備というか、期待している自分を止められませんでした。

    服のまま、今日は時間があるから急がないからね、と座ったまま着衣の上からゆっくり相手の熱を感じ合って抱き合いました。
    ゆっくり髪や背中を何度も撫で、10分ほどキスしました。

    立って先に、脱ぐよう言われました。
    とても恥ずかしかったのですが、言われた通りにしました。
    彼の服を脱がすよう促され、一枚一枚丁寧にとりました。ソファに座って頂き、靴下を片方ずつ取り、再び立って頂いて、わたしは跪き、アンダーショーツに手をかけました。
    目の前にちょうど彼の大きなものが上を向いて現れました。
    磁力が働いたように、唇をそれに這わせ、キスをしました。ショーツをとった後、時間をかけて舐め回したり、口に含みました。ゆっくり、喉の奥まで受け入れました。

    彼は最初そうしたとき、びっくりしたように、無理してないか、と言ってくれましたが、いつのまにか、自然と最初にしてしまうようになっていましたし、彼もわたしを見下ろして悠然としておられました。時折わたしの髪や肩を撫でてくださいました。

    ベッドに移動し、キスしながら上に跨がらされました。
    Aさんの男根を今日も受け入れるため、膣の入り口に熱く屹立する亀頭をやんわりとこすりつけました。互いの潤滑油で亀頭を滑らかにして、しばらく割れ目全体で男性器の長さを味わいました。
    喉の奥まで飲むようにくわえ込んでも、根元までなかなか入らない長さなのに、膣はどうやって受け入れているのか、不思議でなりません。
    クリトリスに亀頭を接し、そっとこすりつけました。愛液と鈴口からの液でぬるぬるし、くちゅくちゅ小さな音をさせながら当てると、透き通るような気持ちよさがし、たいへん心地よいものでした。
    亀頭を半分くらい膣口に沈め、ゆっくり出し入れしました。十分に慣らしてから、丸い亀頭の中腹を超えるまでそっと時間をかけて沈め、また慣らしました。次は、亀頭の下の段差まで。

    ちゅぷ、ちゃぷ、と濡れた音が致します。
    また、クリトリスにそっと接し、ぬるぬる動きました。

    『ああ・・』

    甘い喜びが恥骨から広がります。
    しばらく気持ちよさを頂いたあと、ゆっくり、膣に、じゅぷん、と亀頭と指の第一関節ぶんほど幹を頂き、ゆっくり息を吐いて緩めたり、そっと締めたりして、慣らしました。
    それからもう少し先まで深く頂き、全体の三分の1ほどで、また慣らしました。たくさん舌を絡めてキスしました。

    それから、入り口の恥骨の裏側に、亀頭が擦れるよう誘導しました。はめこむように、味わいました。そこにいくぶん押しつけるように頂くと、痺れるような、電気のような、強めの快感が生じるのです。

    受け入れたくなってきたので、じょじょにずぶずぶと頂き、またゆっくり抜いて、クリトリスを時折可愛がらせて頂きました。

    10分以上時間をかけて、男根をすべて膣に収めました。

    膣壁がとても柔らかくなって、伸びもよく、充血して、中がさらに暖かく、全体がしっとりうごめくようになっているのを、自分でも感じました。Aさんの男性器を直に迎え続けるために、女性器が、布団を新調するように、血流と神経の配線を新調していました。彼の居心地のよい場所になりたくてたまらないようでした。

    とてもフィットする、絡みついたり、細かな動きをしたり、さざ波がたったりする、入り口近くのざらざらした部分もなかなかよい、とてもよいね、と言われました。

    あやのがあまり焦らすから、我慢できない、一度イってもいいか、と、すこし口調と表情に余裕なく、Aさんが仰いました。

    『あやの、絞って』

    Aさんの乳首を舐めながら動きました。
    Aさんが、すこしうわずったように仰って、わたしは膝立ちから、がに股で座るような体勢になり、膣をしめて、ロングストロークでしごきました。

    『ああ・・』

    Aさんが果てるまで、わたしもすこし、不思議な気持ちよさに、余裕を失いました。

    膣の変化のためでしょうか、快楽が強くなってきていました。
    感じる段階が上がっていることに気づき、怯えました。

    膣で彼のものを本能の喜びと共に受けたあと、彼の休憩に合わせて休憩しましたが、彼はいつもより早く、わずか10分ほどで充実し、またわたしを上に誘導しました。

    5分ほど動き、わたしは、動きをセーブしてしまいました。Aさんは怪訝そうでした。

    さらに10分も動かないうちに、
    なんだか、いやなの、なんだか、いつもと違うの、休憩させてください、と頼みましたが、Aさんはじっと様子をみているだけでした。
    だんだん怖くなり、休憩したいです、と言って動きをなるべく抑えて、とうとう許可なく抜いてしまいました。

    Aさんは何も言わず、わたしの腰骨や仙骨など骨盤周りを暖かい手のひらを掴むようにじっとあて揺らしたり、さすったりしました。骨盤の中に気持ちよさが染み入るようでした。
    また、外陰部の、とくにクリトリスを手のひらや指で優しく揺すりたてました。
    彼が非常に的確に愛撫できることを知りました。大陰唇のクリトリスに近い部分をそっと引っ張りようにつかみ、振動させました。

    甘い刺激に膣が疼き、たまらなくなりました。

    Aさんの気がすむまで、わたしがAさんのペニスを引き続き膣で頂くよう、そこがわたしの定位置であることを覚えこむよう、またがってそこに戻るよう、言葉によらず、誘導されました。

    甘い快楽で追い立てられる羊にでもなったような気分でした。

    再びAさんのペニスを膣に受け入れました。
    Aさんが、あやのが動かないなら、動くよ、と、下から腰を掴んで固定され、ゆっくりたくさん動きました。わたしは、制御できない感覚に、悲鳴のような、あられもない声をあげました。

    たくさん味わっていい、と言われ、とうとう自分で心のままに動き、前回よりは短い時間で、さらに強くイッてしまいました。

    ぐったり上体をAさんに預けながら、意志と無関係に痙攣、収縮する膣に、いいよ、あやのの感じているさまが、性器を通して伝わってくる、今日は安心してたくさんイっていいよ、となでたりキスされながら、言われました。
    たくさんイク、そんなことがあるのでしょうか。

    イきはじめたら、挿入したりまったり突いたりしながら、胸や乳首などもたくさん愛撫してくださるようになりました。舐め回したり、すったり、つまんだり、さすったり、とても巧みでした。Aさんは愛撫がお嫌いなのかと、その時までは思っていました。

    あくまで、彼の基点はペニスでした。イきそうなときや、イってから快楽を強める方法として、また次にイクためのスイッチや推進剤として、さらにペニスをよいものと感じるための、女性の深みを引き出すための、愛撫でした。
    わたしがどこが好きなのか、いろいろと反応を見ておられるようでした。Aさんに触られて、わたしは、肌全部が、とくに骨盤周りが性感帯であることを知りました。また、耳も。ある時は、耳をずっと食べられているように、愛撫されながら、正常位でいろいろと動きを試されました。

    気持ちよさが、一度で終わらなくなってきていました。

    一日に何回もよくなったのは初めてでした。一時間に一回は深くイきました。

    疲れきり、へとへとになり、最後の1時間はほぼ休憩で、深海に沈むように、眠ってしまいました。

    甘く痺れる余韻が何日も続き、桜が葉桜になっても、ぼーっとすると、性的なことを考える始末でした。

    5月

    それほど長い時間の逢瀬でなく、2時間ほどの滞在でしたが、快楽の深さが4月に比べてさえ、格段に上がっていました。

    1時間ほど、女性上位で膣奥を十分にこねまわされ、びくんびくんと膣がさざなみのように痙攣し、軽く何回もイキました。

    おぼろげながら、Aさんの形が、膣内で分かるようになってきていました。脳内でのマッピングが進んできているようでした。

    さらに、身体の奥にじわじわのぼせていくような気持ちよさがとんでもなくたまっていきました。脳髄まで痺れる量でした。わたしはとうとう、Aさんに哀願しました。

    『お願いします、もう・・。ああ・・。
    Aさん・・わがままを言ってもいいですか』

    『言っていいよ』

    『下に・・なりたいです。お願いします。たまら・・ないです』

    Aさんは、わたしを下にし、足をぐいっと開いて身体を入れました。挿入なさるとき、あまり見たことないほど、心底からの笑顔でわたしを見下ろしていました。

    わたしはとろけた頭の、ぼうっとした視界でそれを見、なんだかわたしも嬉しくなって、Aさんの頬を撫でました

    『Aさん、なんでそんなに・・すっごい笑ってるの・・?』

    ぐいっと奥までAさんのものが入ってきました。太くて大きなペニスが膣奥に一定のリズムで打ち込まれ、引かれました。

    正常位の屈曲位に近いポーズが、いちばん気持ちいい、とだんだん分からされてきていました。

    十分な摩擦係数をもって何度もペニスが往復しました。
    けして乱暴ではありませんが、奥の行き止まりを迫力ある撞木に突かれるようでした。

    1分ほど味合うと、何回も、Aさんの正常位の律動に合わせて、導かれるように、イクのが始まりました。

    初めての肉体の感覚でした。

    ペニスのいちばん先を受けとめている奥が、30秒に一回ほど、わななくように収縮し、それまで溜まっていた気持ちよさが解き放たれるように、深い快感が底をつくまで、何回も、何回も、生じました。

    膣奥が、Aさんの鈴口をまるで咥え込むように収縮するようでした。幸せでたまりませんでした。

    『いくっ、ああ・・ああっ、イッてる・・んんん・・あああああ・・、イキます、ああっ、またイク・・すごい・・許して、Aさんの大きい・・美味しい・・すてき・・ああぁあっー・・すごいよ・・Aさん、Aさぁん・・ああ・・またイク・・いい、すごすぎる、ああ・・たすけて・・いいよぉ・・Aさん、Aさん好き・・大好き・・すごいイク・・』

    肉体が想像を凌駕し、うわ言は肉体の追従になりました。

    5.6回はイかされたでしょうか。そのままイキきりました。ぎゅっ、と入り口が収縮しながら、奥の方が緩むようにな感じでした。わたしも全力で走った後のような息をついて、ぐったりしました。

    しばらくわたしの様子を見て、あまり動かずにわたしを撫でてくださいました。
    わたしの息が多少なりとも落ちついたころ、Aさんが動き方を変えました。マッサージするようにかき回すように動いたあとに、浅い部分を重点的に味わうようにまったりと動かれました。それから、抜いて、外陰部を刺激し、ゆっくり長いストロークでずぶずぶと奥まで来て、ゆっくり、抜いて、を繰り返されました。10回も、20回も。さらに、また膣の浅いところを重点的に責めはじめました。わたしがかすかに反応し始めると、反応が高まるまで動かれ、最後にほとんど奥まで収めたまま、奥をぐいっ、ぐいっと押し込むようにされ、それを続けました。彼にしたら、とん、とん、という動きだったのかもしれません。
    一時的に感じなくなっていたのに、膣がわななきはじめ、とても、大きな波が、だんだん遠くから来るのがわかりました。受けとめるのが怖い、高い波でした。本当に逃げたかったのですが、かわりに、目を閉じてぎゅっとAさんに強くしがみつきました。
    目を開けて、とAさんは穏やかに強く言いました。
    はい、と目を開けると、Aさんがじっとこちらを見ておられました。脳まで見透かされているようで、たまらなく恥ずかしくなりましたが、もうそこまで波は来ていました。
    『怖いの・・おっきいのくる・・ぎゅってしてAさん・・』
    Aさんは密着して抱きとめてくれました。
    波はわたしをぐ、ぐうっと飲み込みました。
    ・・

    深く、深く、全身すべてでイキました。

    『あああああああ・・おおきい、おおきいのきた・・こわい・・Aさん、AさんAさん・・んああああんーーーーんんんーーーーーっ・・』

    潮を吹く体質ではなかったようですが、膣の下から肛門、お尻が暖かくねっちょりととろとろになったそうでした。

    前回、1時間に一回、膣奥でイケるようになったばかりなのに、信じられない事態でした。

    イッた後に、愛撫されると、全身の肌が膣の内壁になったと脳が勘違いするようでした。それも初めて知りました。

    手のひらがまるで膣奥のようで、初めて、手のひらをぐっぐっと押されAさんの指を握りこまされ、ほんの1分にも満たない時間で、喘がされ、半分夢を見ているような感覚で、イキます、イク、とイカされました。

    胸や、腹や、背中を愛撫されているうちに、よく分からず、泣いてしまいました。
    子どもに戻ったように、しゃくりあげて泣きました。ぽろぽろこぼれる涙が出て止まるまで、Aさんは落ちつくまで抱きとめて背中や頭を撫でていてくれました。

    これが、セックス、なのでしょうか。

    こんなことを、みんなしているのでしょうか。

    お会いしてまだ1年経っていないのに、ここまで開かれてしまうとは。

    身体だけでも十分ありがたいのではないか、と勘違いさせられそうなほどの快楽でした。
    少なくとも、夫はともかく、男性としてAさん以外の男性は誰一人考えられませんでした。
    この方に労力を使って抱いて頂けて、幸せ者としか思えませんでした。

    それでも、普通に好きでいたくて、たまりませんでした。

    授かっていたらいいのに、と本気で願いました。

    アバターデヴィル

    Ayano様

    まるで官能小説と純愛小説を一緒に読んでいるようです。男性が知るところのない女性の性の喜びと恋心の移ろいが伝わってきます。興奮と刺激の中で何度も読み返しています。改めて男女関係の不条理さと歓喜の大きさを気付かされてしまいます。

    貴女のこの物語で僕のみならず、これを読んだ多く男性も女性の愛と性の喜びについて認識を新たにしているのではないでしょうか?そして性と愛に悩む女性たちも大いに共感してるのではないでしょう。これから先の展開が気になります。

    不動

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